本郷4丁目計画で設計されているマンションの玄関は北側を向いている
建物の南側は大通り(幹線道路)に接しているので玄関は南側に作りそうなものだが南側は裏口扱いとなっている。
表通りに背を向けているような格好だ。
なぜ、こんな不自然な設計なのだろうか?
全ては商業地区である南側の地下を店舗スペースとし、なるべく多くの容積を稼ごうとする設計思想にある。
物理的空間が多いほど収益性が上がるという思想の結果、何か大切なものを見落としているような気がする。
北口玄関は家相、風水では鬼門とよばれ縁起はよくない。特に金運に関しては金が逃げていく方角らしい。
特にワンルームマンションでは良縁が逃げていくという説もある。
http://happism.cyzowoman.com/2011/10/post_163.html
風水には諸説あり、本場中国と日本でも解釈は異なる。日本では北側玄関にこだわらない風潮がある。
日本の家屋やマンションは地形的な特徴より北側玄関である場合が多いため、大陸から日本に渡ってきた風水を日本流に解釈した結果、北側玄関をこだわらない風潮が広まったと思われる。
もともと北側鬼門説は風水発祥の古代中国にて北側に敵の部族がいたことが原因となっているらしい。中国の方が北側に不吉なイメージを持っていそうだ。
投資用と思われるこのマンション、販売側は中国の投資家もターゲットにしているだろう。
そして土地には「縁」のようなものがあり、その土地相応の使い方をしなければ物事はうまくいかない。
計画地にはかつて何度か店舗が建ったことがあったが、商売には向かない土地なのか、長続きしたことはない。
現在、マンション計画地では基礎工事が進んであるが地鎮祭を行った形跡はない。
住居に関する全ての縁起を無視し、物理的な収益性だけ追い求めた設計のマンションの行く末はどうなることだろう・・・