企業体質

 本郷4丁目計画において施主であるS社は、その設計段階から企業としての利益を追求するあまり周辺環境への影響を無視してきた。
 その体質は建築を請負った会社M社にも受け継がれたようである。12月下旬、世間一般が正月休みに入った時期にも関わらず建設工事を継続し周辺に騒音を撒き散らしていた。
 昨今の土地価格高騰による建設需要で本郷4丁目近辺には建設現場がいくつもあるが、このような非常識な時期まで工事を続けた現場はここだけである。
 周辺が休みに入り静まり返っていることも災いし、工事の騒音は家の窓を閉め切っていても遮ることができず、日中は家に居られないほどであった。
 まるで役所が休みに入り、騒音に対する指導ができないことを狙って、工事を続けたとも考えられる。
 確かに、法律や条例には年末に工事してはいけないことなど定められていない。しかし、そのようなこといちいち定められていなくても世間には「常識」というものが存在する。
 年末しか家でくつろげない職業の人達もいるかもしれない。そんな常識を逸脱した行為は唯一の僅かな休息すらも奪ってしまうであろう。

 

 周辺住民による審査請求の影響で、数回の設計変更を余儀なくされため、想定外に工期が延びたようである。
 高く売れる時期を逃すまいと非常識な時期にまで工事を行い、延びた工期を強引に縮めようとしているのであろうか?
 そんな周りへの迷惑を考えない自社利益中心の企業体質は施主側から施工側へ、そしてさらには購入者や居住者にも伝播するのではないか?
 S社の計画するマンションは完成し管理会社に引き渡された後も問題が尽きないようである。
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