文京区議会選挙

 本日4月14日は文京区議会委員選挙の告示日である。駅前やスーパーに立ち、自らをアピールする現職議員が至る所で見かけるようになってきた。

 選挙公約を見ても当たり障りない言葉を並べるばかりで特色がなく、誰に一票を投じるかの判断基準が持ち辛く、特に生活に差し迫った問題もなく平穏に過ごしている人々なら知り合いから頼まれた人や何となく印象の良い候補者に投票を行っているだろう。ブログ著者である私もかつては同じような考えで投票を行っていた。

 近隣で大規模な開発計画があり、建築紛争に巻き込まれ、建築と都市計画の制度に問題を感じるようになると自然と行政や議会に興味が出て、区議会内の様々な情報が耳に入るようになってきた。

文京区議会Watch

 以前の私のように政治的主張が特にない区民が多いせいか、現状の区議会選挙では由々しき事態が起きているようである。特にこれといった実績もなく、選挙の時だけ公職選挙法ギリギリのアピール行動で名を売ったものが投票数を伸ばすといった結果が出ているらしい。

 

 今、文京区内では秩序のない開発ラッシュで人口が急増し、そのしわ寄せで様々な悪影響が出てきているようである。

文京区 事件 事故

文京区 平成29年度における児童・生徒の問題行動・不登校等の実態について

日本の自治体はどこも人口減による税収不足の悩みを抱えている。文京区議会でも開発による人口増加を問題視するような議員はごく少数派である。

 

 かつてニューヨークの再開発により街の魅力が失われていくことにに危機感を持ち、行動を起こした一人の女性がいた。

ジェイン・ジェイコブズ ニューヨーク都市計画革命
 彼女はは政治活動ではなく市民運動で開発を行う権力と戦ったが、市民による政治参加が定着していない日本では間接民主主義による選ばれた議員に問題を託すことが「街づくり制度」を変える大きな手段となる。
 今回の区議会選で、自ら区議会選に立候補し、文京区の街づくりの制度を変えようと一人の区民が立ち上がった。

 やわた じゅり

文京区から日本のジェイン・ジェイコブスが誕生できるよう良識ある区民の選択を祈りたい。